S.V.E.S.T. / Urfaust

Full-length, End All Life Productions
2003


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フランス産。1st。デジパックで再販された500リミテッドCD。

Spica氏とDarkkarm氏によるフレンチプリミティブブラック。

どこかエレガントさが漂うインストからは想像できない程、いきなりRawでノイジーかつカルトなファストブラックに耳ごと持っていかれそうになるこの邪悪かつ凶悪かつ劣悪、そして3曲40分という大作志向の聴覚破壊ブラックは初心者厳禁。特にドラムのシンバルの音と展開部のギターの音が耳を劈く高音で鼓膜破裂必死なのでイイ意味でとても聴き苦しい。ボーカルは低・中音がなりでまさにがなり撒き散らしているにはいるがワリと普通。しかし何せもう全体としての演奏が普通じゃないので悪く言えばボーカルがどうとかこうとかはどうでもイイ。そしてこれら劣悪極悪ウルトラノイズカルトに隠れながらも美しく、この世界の形成を手助けしているベースラインにうっすらKeyも秀逸。これらが一体となり暴走し、要所で見事に展開しながらもやはり暴走するのがS.V.E.S.T.である。聴き終えた後の耳奥深くの残響感と心身疲労感は抜群。

超名盤。
ちなみにS.V.E.S.T.とは「Satanas Vobiscum Et Spiritum Tuo」の略。




S.V.E.S.T. / Coagula (L'Ether du Diable)

Best of/Compilation, End All Life Productions
September 30th, 2005


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フランス産。 デモ音源集。

最初の2曲が98年デモ「Scarification Of Soul」、残りが99年デモ「Death To Macrocosm」という音源集。

まず、この音源集については、良くも悪くも「1stらしさ」がない。けれどもなぜか「1stらしさ」を感じることが出来るという、自分自身書いてて意味わかんね〜って思わざるを得ないカンジになっている。1stよりもノイジーさ、カルトさといった邪悪そのもの感は感じられないが、それでも楽曲自体は素晴らしく、むしろこちらのアルバムでS.V.E.S.T.を知った人ならば1stを聴いた時に今のオレとは真逆の感想を持ったことだろう。
こちらの方が数段聴きやすく、メロウさがより目立つ。99年デモは音質が多少よく疾走感溢れて爽快。全体としてはあの聴覚破壊音がないのが特徴か?

これはこれでかなりのオススメであるが、個人的には1stを聴いた時の衝撃には遠く及ばない。というか言いすぎかもしれないがある意味別バンド。しかしやはりこの音はS.V.E.S.T.。やはり良く分からないww



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