SORTSIND / Sar

Full-length, Self released
1999


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デンマーク産。1st。

その音源の入手困難さが話題の1枚。
とは言えど再販盤の1000枚限定のVanvidもあわせるとオレの知り合いみんな持ってたりするので世間で騒がれているほどのものでもなさげ。
ある友人いわく、「Sarがブックオフで800円で転がってたよ」とのこと。
ある意味おそろしい。

まずはやはりその狂気渦巻く正気とは思えないボーカル。SILENCERなどと違って加工してるっぽいですが、それでもこのアホさ加減はスゴイ。
とってもステキなイカレボーカルを披露してます。

ノイジーかつファストの曲が中心であるが、鬱系真っ青の曲もあり。
音質は良くもなく悪くもなく。耳を劈くノイズの塊。
曲によっては展開としてEMIT顔負けのノイズ・ダークアンビエントをやってたりと一言で表現すると非常に喧しい。

タイトルトラックSarは、それまでの曲ですべての憎しみ悲しみを撒き散らし、すべてを破壊したあとで、その崩壊した荒野で独り佇んでいる情景が思い浮かぶようなインストで秀逸。もの悲しく寒々しいメロディを奏でるピアノと風のSEが見事にマッチ、コイツラ単なるアホ変態バンドってワケじゃないんだ!って思ったものであるww

しかしホントに喧しい!よく他のレビューサイト等で「自殺しようとしてる者に聞かせたらヤバイ」的なことが書いてありますが、オレ的にはどうかと思います。SarやSkumringといった曲はどん底の気分にどっぷり浸れますが、全体的にプリでノイジーでファストです。
オレなんか聴くとそれはそれはテンションが上がる!!!

オススメ!!!少々高かろうが買って損なし。




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