SAOL - HYPOMANIE / Split

Split, Rotting Grave
December 21st, 2008


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UK産VSオランダ産。手書き100リミテッドテープ。

SAOL

C氏による独りブラック。
チリチリとしたノイズがかった、チープな面すら持ち合わせたギターがトレモロで主旋律を奏で、時に包容力のある暖かいベースラインがそれに加わり美しくシンクロする。3曲目にかけては雰囲気重視うっすらKeyも楽曲を更に盛り上げ少しモタつき気味の気ダルさ満点だったドラムもいつの間にか激しくドカドカとパワーアップしていく。ボーカルは大絶叫の咽掻き毟りL5系で、特に10数秒間程の長い叫びが多い&スゴイ。

HYPOMANIE

DEEP-PRESSION等のS.氏によるスローなテンポの日溜りデプレ。
ゆったりとしたドラムとノイジーギターを背景にアコギアルペジオとレビテトKeyによる美旋律タッグで心地よい浮遊感に包まれながら神秘的&優しいメロディを存分に堪能できることだろう。すべてがスローに、このまま時とともに微かな鼓動さえも止まってしまうのではないかと思わせるような儚く切ない美メロの中、高音金切り声のボーカルだけがそれに抗うかのように叫びをあげる。その悲痛な爬虫類怪鳥ボーカルは一見、曲と合いそうにもないのだが何故かお互いが絶妙に絡み合う。曲を救いの世界ととるか、叫びを救いのない世界ととるか…

オススメ!




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