MAKE A CHANGE...KILL YOURSELF / Make A Change ... Kill Yourself

Full-length, Total Holocaust Records
June 23rd, 2005


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デンマーク産。1st。

デンマークの異才Ynleborgaz氏による独りデプレブラ。Nattetale氏なる人物が作詞しているようだがまあ独りといって差し支えないだろう。

4曲70分オーバーあたりもまさしく良作の証。
そして素敵なのはそのバンド名だけではない!
スロー〜ミドルの自殺願望どっぷりブラック。

始めの2曲はスローテンポの哀愁ナンバー。Keyとトレモロのハーモニーが奏でる陰鬱さは確実に心を沈めてくれます。壮大なKey&SEにいつの間にか加わるノイジートレモロあたり聴き所。アクセントにアルペジオや女性ボーカル(というか語り)が入る。

残り2曲で多少様変わりする。
いきなりANGANTYRを彷彿とさせるド疾走イントロに始まりKeyが後方ギターが前面になりノイジーさアップ。
女性ボーカル(こちらはコーラス)がまた登場し、その透き通るようなソプラノは何とも物悲しく切なく、雰囲気を盛り上げてくれる。ラストはアンビエントで締め。

ANGANTYRと聴き比べてみるとその違いがなかなか面白いかと。
こちらも超オススメ。




MAKE A CHANGE...KILL YOURSELF / II

Full-length, Black Hate Productions
June 25th, 2007


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デンマーク産。2nd。CDはTHRよりリリース。

1stと同じく大作志向。2曲40分オーバー。
とりあえず1st好きな方は無条件で買っておきましょう。

スロー〜ミドルの哀愁かつ真っ暗な自殺ナンバーは相変わらず。何とも言えぬ雰囲気タップリSE&ピアノからスタート。もうこれだけ延々続いてもらったんで一向に構わないってぐらい個人的にこのイントロがツボ。そこにノイジーギターにスローなドラムにボーカルが加わっていく。序盤にスローながらもうっすらバスドラがドコドコ鳴ってるあたりが不穏なこの真っ暗いイメージを水面下で支えている要因かもしれない。次第にドラマチックに展開していき、嘆き泣きトレモロがやがて前面に。1stでもそうであったが、この展開はある時を境にガラっと変わるものではなく、「気付いたらいつの間にか」というカンジで滑らかに展開させる点がスゴイ。もちろん中盤あたりのアルペジオにSEやそこからの展開のようにガラっと変わる展開もあるが、そちらも言うことなしのステキさ。2曲目は最初、これまた疾走。1stと同じくアルバムの前半と後半でハッキリと区切りをつけるという美学というかポリシーでも持ってるのであろうか?ww2曲目は大きな展開としてはデス声の語りが入ったりちょっとツインボーカルになったりするぐらいだろうか。小気味悪いトレモロに合わせてトコトコとミドルにミニマルに進行するが1曲目の良さには及ばない。

余談だが、1stのジャケが大好きだったので、この2ndのジャケには少々不満。




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