KRAFT / Lusitanian Pride

Demo, None
September 2nd, 2001


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ポルトガル産。1stDemo。06年再版盤CD-R、60リミテッド。

Nazgul氏とZulphur氏によるプリミティブ。

例によってCDR再販盤なワケだが画像がオリジナルのテープ盤のものしか発見できず。後日スキャナーで画像取り込んでアップしま…する予定です!ww やらねぇだろうなぁ…

音量のクソデカイ爆音低中音がなりボーカルが炸裂!!!!!
まるで耳元で怒鳴られているかの様、もうこれだけでスゴイ。ズタッズタッズタ、、、とパワフルなドラムと荒削りなトレモロによる焦燥感はさすがである。速度は決して速くないのに背後から何者かに追っかけ回されているような背筋から首筋にゾクゾクっと昇ってくる悪寒プレッシャーこそKRAFTである。この1stDemoにおいてはドラムにかなりの比重が置かれているためハッキリ言ってマジドタバタと五月蝿い煩いw
劣悪な最低音質、ノイジーでプリなのに何故か厚く太い。そんな何とも言えぬえもしれぬカンジ。

当然オススメ。




KRAFT / Twilight Halls Of Sorrow

Full-length, None
September 2002


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ポルトガル産。1st。06年再版盤CD-R、60リミテッド。

一言でいうとかなりそれぞれの音のバランスが良くなった。どれも均等に聴こえるようになったというか、1stDemoのボーカル&ドラムが引っ込んでそのためギターがかなり聴こえるようになったというか、つうか1stDemoがソモソモオカシカッタダケダトイウウワサ

チリチリノイジーギターによるトレモロはより奇妙さをプラスした焦燥感&疾走感にあふれ、同じパターンを繰り返すだけの芸の無いドッタンバッタン羽入高速足踏ドラムはそのトレモロと合わせて聴くことによってヒジョ〜にステキなドラムへと変貌する。ベースは完全裏方雰囲気作りで地底からジョジョ並みにゴゴゴゴゴ、、、、、と響いてくるようで頗るイイカンジ。高音発狂と低音グロウルをうまく使い分けたボーカルにも注目したい。しかしながらスロー/ミドルを絡めてきているからか、100パーセントのKRAFT節は感じられないとも言えるか?

故に初めてKRAFTを購入しようとする人にはオススメでないやも




KRAFT / Black We Stand At The Dawning Moon

Full-length, None
August 2003


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ポルトガル産。2nd。07年再版盤CD-R、60リミテッド。

それこそクドイほど言っているが、KRAFTと言えばプリ/カルト/ノイジーそして焦燥感。このアルバム以後のデプレ要素が加わった、そしてこれらの特徴が顕著に表れているアルバム。

前作ではスロー/ミドルを絡めたことが図らずともスピード感を失うといったマイナス的なカンジを受けたが、今作ではそのスロー/ミドルの微展開が洗練されており今後のKRAFTの素となるスタイルが確立した作品とすら言えることができるのではないであろうか。

カルトでノイジーなシャリシャリチリチリトレモロは言わずもがな、それを後押しするパワフルなドラムは低音もさることながら1曲目において特にやたらシンバルがシャンシャンシャンシャンこれでもかってぐらいシャリっておりギターと合わせて無茶苦茶ノイジーなことになっている。更にそこに発狂爬虫類ボーカルが加わるから脳天&鼓膜はもういっそ破裂してくれとばかりにキリキリと悲痛な悲鳴をあげ続ける事となる。ある種拷問Mには快感Sはヘドバン。マイナーなアルペジオやスローなテンポでゆっくりしっとり聴かせてくるデプレ曲あり。ぶっちゃけKRAFTは微展開を考慮したとしてもどれもこれも金太郎飴なんだが、そのスタイルこの音質に実際の速さの倍は感じるであろう体感速度からくる焦燥感&圧迫感がオレにはたまらない。

素晴らしいの一言に尽きる。




KRAFT / And The Land Turns Dark

Full-length, None
2004


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ポルトガル産。3rd。07年再版盤CD-R、60リミテッド。

Nazgul氏とZulphur氏によるミサンスロピックデプレ。

再販でCD-Rなあたりさすが。ミサンスロピックデプレと書いたものの、デプレと感じるのはその曲の長さと短調、人間嫌いというテーマぐらいのもので、それを除いた音はノイジー&ロウ&プリ&ファストの極悪劣悪音楽といっても過言ではない。脳天まで響くいちいち不快な一定調子の高音リフor中・高音チリチリコールドトレモロにドコドコボコボコ2バスで背後から得体の知れない何者かに追いかけられているような感覚。ボーカルもなかなかの高音金切り絶叫主体でこれまたいちいち脳天直撃貫通悶絶。なんかマジで追っかけられているカンジがして焦る。ミドルな展開を交えながらも焦燥感あふれる全5曲60分。

カルトからプリからデプレファンまでマニアにオススメ。




KRAFT / The Ruins Of Time

Full-length, Gorpubelatze Productions
December 2005


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ポルトガル産。4th。3rdと同じく07年再版盤CD-R、60リミテッド。

前作3rdと基本的には同じ。同じではあるが今作の方が悲痛さが数段アップ。相変わらずの1曲あたり10分オーバーという曲の長さの中に軽めの展開を折り込みながらボコボコにチリチリに進んでいくがミドル部分が数段増えたことにより上記した悲痛さや切なさ等ネガティブさが滲み出ている。しかしながら当然その分ファスト部分が削られているワケであるから3rdのような焦燥感は大幅ダウン。コールドトレモロリフも減りアルペジオが増えていることとも合わせて体感速度が前作とかなり違ってきているので、それをイメージするとちょいとマズイ。しかしファストに展開するところはするし(特にラストの曲)、出来としては全く問題なし。余談だが、デプレのくせに鬼ロールが入っていて笑ってしまったww

初期XASTHUR好きな人あたりマスト。




KRAFT / Where Lost Hope Dies

Demo, Nekrogoat Heresy Productions
2006


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ポルトガル産。2006年デモCD-R。

3rd&4thと同じCD-Rといえどデモ扱いだからか、外見は見事なCD-Rっぷりを発揮している。

まずボーカルが一層前面に出てきていて、そのクレイジーさがすこぶる良い。ドラムも2バスがよりボコボコ効いていてボディーブローを喰らっているようである。ボーカルの金切り声で脳天昇天、2バスでみぞおちの更にしたのゴールド的な辺りにズンズン響くといったところか。とは言え、前作と基本的にはなんら変わらず、これらがよりパワーアップされているというのが適当。決して新しい手法をとっているということではないが、唯一、デプレでよく多用されるうっすらKeyの変わりにボーカルの後ろで「うっすら絶叫」が入っている(気がするww)ファストパートが多少増えたように思うので3rdと4thの中間ぐらいのカンジか。KRAFTのこの独特のどうしようもない世界が好みならば問題なく楽しめるデモ。つうかフルレングスとデモも全然変わらないのだが。

ちなみにどこぞの有名サイトでのレビューで40点という採点がされていたりするが、「同じボーカルで同じスタイル、同じドラムで単調」だとか「曲の平均10分がダメ」とかいうデプレのデの字も知らないアホウのレビューなので騙されないように。





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