KANASHIMI / Life

Demo, self-released
2007


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静岡産。1stデモ。手書き50リミテッドテープ。

SAMAYOIのMisanthropy氏によるデプレ。

ザラついたノイジーギターによるメランコリックなゆったりとしたリフや悲しみ満載のアルペジオ(Keyというかピアノ?もある?)にスローなこれまたゆったりとしたドラム、暗く深い世界をイメージづける雰囲気あるベースに中音がなりで呻くようにor高音発狂絶叫が加わる。
体感的にはフューネラルドゥーム1歩手前ぐらいのスローなリストカットサウンドであり特にタイトルトラックの美しさは素晴らしいの一言。

全デプレファン必聴!今年春には1stが出るようだ。買い決定。




KANASHIMI / Romantik Suicide

Full-length, Nekrokult Nihilism
June 6th, 2009


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静岡産。1st。手書き666リミテッド。

満を持して、遂に発売された日本産デプレ。
スローなテンポで何かを語りかけるかのような、儚くそして悲しいピアノによる美旋律を主体に中音〜中高音がなりボーカルが切ないながらも迫力ある叫びをみせる、唯一無二の悲しみ全開サウンド。そこにノイジーでゆったりとしたギターのアルペジオorリフ&ドラム、そして心が癒される温かい慈愛に満ちた美しいラインのベースが控え目ながらも加わる。各パートがお互いを惹きたて、各パートが惹きたつことにより全体が惹きたっているように感じる。見事に調和されているとでも言うのだろうか。薄っすらとしたレビテトKeyも要所に登場しており、独特かつ美しくも悲しいその世界観を巧みに演出しアルバムの完成度をより一層高めている重要な役目を担っている。デモに比べ、ピアノによる美旋律がとても多く使われているのもポイントであろう。デモと同じく篭り気味でありながらも前述の美旋律をも引き立てるような、何とも形容し難い絶妙な音質も素晴らしい出来だと思う。

ただひとつだけ欠点…というか欠点じゃないな、残念?だった点は30分に満たない収録時間。もっとその世界に永く浸っていたかった…
そして、繰り返し何度も再生させてしまうという何かしらの魔力。

美しいメロディ、悲しい世界感。全デプレファン必聴の1枚。





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