KAFAN / Injecting Evil In Thy Veins

Demo, Nihil Records
2003


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レバノン産。1stデモ。06年MCD再発盤。3曲ボーナス入り。

Xardas氏による独りブラック。
管理人の大のお気に入り、レバノン産AYAT。これを聴いて「レバノンおそるべし」と、このどこら辺にあるかもハッキリ知らん(オレはね)国に一目を置くようになった。ということで同郷であるこのKAFANを「レバノン産」というだけの理由のみで購入。

要所要所で耳から脳天にまで響く高音金切りボーカルに、女性と見紛う如く高らかに歌い上げられる美しいソプラノ。低音のデス声1歩手前の声にリバーブをかけてノーマル声と合唱したりとそのボーカルは多彩。

変声ボーカル大好き人間たるこのオレですが、このKAFAN、上述したように変声ボーカルですがまったく受け付けません。ダメの極み。どうしようもない糞ブラックです。何この中途半端なポップさ。そして腐れポッププラスこの退屈さ。ヒドイ。よくも再発されたもんだコレ。アホちゃうか。

し〜か〜し〜〜〜!!!
何の音源なんだか分からないが、クソッタレ本体3曲じゃなくて再販ボーナス3曲がなかなかイイ味を出していてイイ!どことなくインダストリアルの雰囲気を漂わせながらスローにドゥーミーに進み、ここに唯一の特徴であったその変声ボーカルが加わる!ここに来てやっとボーカルが生きてくる。ジリジリのリフも別バンドだろってぐらいに洗練され、ベースと共にかなり図太い音でノロノロとズッシリゆったりで非常にカッコよし。まさかオマケたるボーナストラックからノイジーでカオスな暗黒世界が始まろうとは思いもよらなかった。もう常に1〜3曲目はとばして4曲目から再生している。

結論。レバノン産おそるべし。




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