I SHALT BECOME / Wanderings

Full-length, self-released
1998


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

アメリカ産。1st。

S. Holliman氏によるダークネスエンプティネスデプレブラック。
BURZUM、JUDAS ISCARIOTのカバー3曲を追加してのジャケ違い再版盤。

音的には掲載しているジャケからイメージするとおりである。
スロー〜ミドルなドラムに寒々しいKeyが切なすぎてもう言葉にできない。できないのに更にそこにジリジリトレモロだったりアルペジオだったりといったギターに中音がなり絶叫が加わり、聴くもの全てを更なる深淵の闇の中へといざなう。

前半はどれも2分あまりで終わる曲が多く、デプレにしては珍しいと思いつつ、どうしても物足りなさを感じてしまうが、それを補って余りあるアルバム。オススメ。




I SHALT BECOME / In the Falling Snow

Full-length, No Colours Records
January 2008


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

アメリカ産。2nd。

Birkenauというデモらしいが一応2nd扱いのようである。

Keyがもうとても秀逸。空虚、孤独、倦怠、無気力といったネガティブ要素たっぷりの雰囲気に悶絶必死。より一層ジリジリ度合いがアップした不穏なリフにドタドタドラム、曲がどれも長くなったためだろうか必然的に展開も多くなっている。あと1つ特筆すべきがその音質。まあ悪いってのは普通というか当然なのであるが、その音が途切れ途切れというか大小入り乱れるというか…小さい頃によくやった手のひらで両耳を小刻みに叩きながら「あわわわわわ」とやった時の音、アレだwwwwとにかくそんな風にブツ切りを繰り返しつつも全ての負の感情を表現しうるような、浮遊感あふれんばかりのKeyにその身を委ねられる。安心して。

個人的にモロにドツボ。超オススメである。新譜のほうも楽しみである。




I SHALT BECOME / Requiem

Full-length, Darker Than Black
April 2008


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

アメリカ産。3rd。

スローな気ダルイ空気の中、陰険で不穏でジメジメした気持ち悪いリフに透明感あるKeyは相変わらず健在。「1st2ndの延長線上、前作好きな人は是非」と書くだけでぶっちゃけレビューの必要なしという気がしないでもないwつまり良く言えば「これぞI SHALT BECOME節」と言わんばかりのファンの期待を全く裏切らない素晴らしい出来であると言えるが一方で悪く言えば「特に然したる進化も遂げていないアルバム」とも言える。しかしまあそれはやはり語弊があるというものであろう、逆に考えてみると98年あたりからあの完成度を誇っていたとなるとやはりスゴイ。今作も全てのバランスは完璧でありよりメランコリックに奏でられる美メロリフ&Keyやトコトコドラムにボーカルと見事に重なりあって、かと思えばみなが1つを見事に引き立てる。ドラムがクローズアップされたと思ったらいつの間にか気づけばKeyが主役になっていたりといった自然な流れの展開が素晴らしい。4曲目のスローな曲の中で何を思ったのか軽快ミドルテンポでスネアが「トンットンットン、、、」と叩かれている部分には萎えたが…w

しかしながらやはり安心して楽しめるデプレの中の1枚であることに疑いの余地は無い。あとジャケがカッコよすぎ。




RETURN TO REVIEW



RETURN TO TOP