FORTERESSE / Metal Noir Quebecois

Full-length, Sepulchral Productions
December 19th, 2006


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カナダ産。1st。

Moribond氏とAthros氏によるアンビエントブラック。
と言うもののアンビエントってのは違うだろう。アンビエント臭ゼロ。

カナダはケベックのNSがテーマらしいが音的なNS臭はこれまたゼロである。テキスト表示のみのディストロから購入したもんだから届いてからジャケを見て「しまった!?やっちまったぽい…」と思ったものだww
ちなみにジャケはJoseph Allard氏というカナダのヴァイオリニストらしい。

一番の特徴はやはり高音トレモロではなかろうか。脳髄を刺激する高音が加減をしらず高らかに、ミニマルに、時に激しく鳴り響く。一方その下ではノイジーかつ真っ暗な何とも形容しがたいギターとベースが渦巻いている。そのギターは多彩でマイナスのオーラ全開の妖しいリフを掻き鳴らし、かと思えばそこに前述の高音トレモロがかぶさってきたりと素晴らしい。
全体としては基本疾走であるがスロー〜ミドルも交えアクセントがついているカンジ。

何気に超お気に入り。こうなってくるとこのジャケのおっさんが凛々しく見えてくるから不思議である。




FORTERESSE / Les Hivers De Notre ノpoque

Full-length, Sepulchral Productions
March 4th, 2008


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カナダ産。2nd。

Moribond氏とAthros氏によるアンビエントブラック。
個人的に超名盤の1st。残念ながらそれとは全く別物と成り果ててしまったガッカリの2nd。↑の1stのレビューにも書いてあるがこの2ndを聴くとなるほどアンビエントブラックというのに納得する。

ワケが分からんほどのガリジャリギターリフというかバッキングはノイジー過ぎてカオス過ぎ。ドラムすらも掻き消している。その上に主旋律たる、そしてアンビエントたりえるKeyが妖しく美しく我が物顔でゆったりと時に優雅過ぎる程に鳴り響く。場所によっては耳を劈くほどのキンキンッぷりを発揮するためキィーキィー音がダメな方は買わないように注意が必要である。中音がなりボーカルもKeyと同じぐらい自己主張している感があるにはあるがKeyには全く敵わず空回り。1stですら希薄であったNSテーマだが今作では希薄どころか完全にゼロ。ラストの曲は多少の疾走感があるが…

1stとは完全に別バンド(大切なことなので2回言いますたw)
やはり彼らのセンスの良さはこの2ndでも窺えるが、1st延長線を期待していたオレにとってはorz。初聴時にはCD叩き割ってやろうかと思った。もしも、1stを聴かずして2ndを聴いていたならばそれはそれとしてアンビエントブラックの名盤とレビューしていたかもしれない程の良作ではあるが…いかんせん1st路線を期t(ry




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