FEIGUR / I, Pestilence

Demo, Unsigned
January 17th, 2008


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フランス産。1stデモCDR。手書き111リミテッド。
リストカットに最適なカミソリ付。

CountOccultux氏による独りデプレ。

まず、外装がえらい凝っている。手書きナンバー、スリップケース的なカバーに透明シート?によるジャケに前述したカミソリ付という内容。このカミソリがまたイイカンジに錆び付いていて良い。死にたくて死にたくて手首や咽を切り裂く。が、その錆びつき刃こぼれしたカミソリでは切り切れず死に切れず、一刻も早く痛みと生から逃れたい、その一心で切る…切る…切る…。
まあ実のところ刃とかみたら新しいのをワザと錆び付かせているのは間違いないのだがw

さて、随分と脱線してしまったが肝心の音の方はというと、全体的にコモリ気味の音質でジメジメと、だけどヒンヤリとする湿った洞窟陰鬱デプレというイメージ。アルペジオにトレモロ、ピアノによる美旋律メロディに浮遊感たっぷりのレビテトKey。スローに気ダルくモタツキ気味に叩かれるヤル気ゼロをうまく表現したドラムに発狂絶叫の高音ボーカルが乗る。このボーカルも3曲目から一気にヒートアップというかヒョーヒョー気がふれたような怪鳥爬虫類系ボーカルになり耳にキンキンくるようになる。ラストの7分の曲は展開も美しく、このデモの締め括りに相応しい出来&次作への期待を抱かせる良曲。

フルになったら化けるのではなかろうか。
とりあえず発狂ボーカル好きにはマスト。




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