EXORDIUM / Super Casu Heresis Quondam Combuste Fuerunt

EP, Satanic Propaganda Records
April 10th, 2008


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スイス産。1stEP。

Sinnihr氏によるブラックメタル。

1曲10分オーバーの大作志向3曲入り。
その10分の中でミドルとファストが7対3ぐらいの割合で構成されているのだが1曲目に関していうとミドル時はとかくノイジーなギリギリギターリフorアルペジオ&語りボーカルといったパートがむやみに多い。2曲目あたりもアコギ&聖堂で合唱しているところもありベースが美メロソロをかましたりワケわからんSEに1回こっきりの金切り声、甲高いギターソロに鐘っぽいカンッ!と打ち続けられる音とかが入っておりよく言えば多彩である。疾走時は数本重ねられたチリチリギターを筆頭にしてぶっ飛ばしまくるが、これまた1曲目に関していえばドラムが小さいのが少し残念。ベースと相まって低音はドコドコ聴こえてイイカンジで不穏なのだがスネアが全くと言っていいほど聴こえない。ミドル時においてもかすかにしか聴こえてこないため掻き消されているのであろうが個人的にはもっと大きくして欲しかった。それでも疾走時には高速ストロークorトレモロギター焦燥感とその低音たちが絡まってかなりかっこよいワケだがww2、3曲目にはかなりドラムが前面に出てきてスネアどころかシンバルやらもシャンシャン打ち鳴らされいいカンジ。ボーカルは低・中音がなりであるが歌っている箇所はかなり少なく、ほとんどボーカルなしと言っても過言ではないぐらいであるが、その演奏がカッコいいため特に気にもならない。ならないが、これでボーカルももっと歌っていたらどんなにスゲエことになっていたんだろうとも思う。

その得も知れぬ圧迫感&焦燥感&低音のせいだろう、音圧あるのにミョ〜にアングラ臭カルト臭漂う1枚。なにやら否定的になってしまっているが、問題なくカッコいいので是非。オススメです。




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