DEFAILLANCE / Desempare dans un monde agonisant

EP, Ewiges Eis Records
March 2006
Cd limited to 500 copies.


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フランス産。1stデモ。

悲しみと嘆きの陰鬱ミサンスロピックブラック。
ノイジーなギターによるアルペジオがとにかく超メランコリックである。
休日の朝なんぞに聴いた日には一歩たりとも外出したくなくなる。

ボーカルは鬱系でオレの最も好きな「異臭を放ち、空気さえも腐ってしまっている古の地下拷問室から微かに聴こえてくる痛覚をともなう悲鳴にも聞こえる絶叫」系。
曲調はアルバム通してスローテンポなまま一定の速度で変わらないが、リフやドラムの延々ループというワケではなく、聴いているうちに自然に、知らぬ間に気づいたら展開しているようなカンジでとてもスバラシイ。雰囲気を後方から醸し出すうっすらKeyも見逃せない。3曲目後半あたりはこれまた自然にいつの間にか前面に押し出てきて主旋律を奏でる。

ちょっとした小さい悩みでもある時にオススメ。
そんな小さい悩みなんぞどうでもよくなってしまう4曲30分。




DEFAILLANCE / Contemplation Misanthropique de l´Humanite...

Full-length, Ewiges Eis Records
January 4th, 2008


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フランス産。1st。

SElfm氏とBlack-Wood-Majesty氏によるメランコリックかつミサンスロピックなデプレ3曲30分。

まず1聴してすぐにボーカルとKeyについて違和感を感じる。
あの「地下拷問室から僅かに洩れる痛覚を伴う悲鳴ボーカル」が前面に出すぎていて、雰囲気はそのままながらも音がデカくなっている。しかし、遠くから聴こえてくるといや遠くから聴こえてくるのは間違いなく、「隣の部屋から壁越しに聞こえてくる痛覚を伴う悲鳴ボーカル」といったところwwこれはこれで全然問題なしの素晴らしさ。まあ単に音質がよくなってコモリが少なくなってるだけかも知れないが。
次にKeyであるが、マジ聴いた瞬間「BURZUM3rd?」と思うぐらいに主旋律を奏でている。1stデモもそうであったようにこのKeyもいつの間にかバックに溶け込みノイジーギターが入れ替わり出てきて、またアルペジオとKeyによる展開が入ったりと更に磨きがかかっている。
2曲目のミニマル延々ループあたりはまさに前作を思い出させる。

相変わらずの仕上がり。名作間違いなし。




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