CATAPLEXY / Fields of the Unlight

EP, Independent
2003


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大阪産。5thデモMCD500リミテッド。

Sadis Gordinn氏率いる大阪のベテラン大御所ブラック。

メロディアスながらも疾走感たっぷりのトレモロギターリフ、ヘタることなくマシンのように正確に叩かれる高速ブラストや鬼ロールを始めとするドラム、分厚く腹に響いて来るパワーあふれるベースに特徴ある撒き散らしボーカル、もはやどこにも非の打ち所がないハイレベルなメロ/ファストブラック。オレがブラック辺境の地である日本のブラックに目覚めたキッカケとなったバンドである。このバンドと出会わなければ日本のブラックを軽視し続けていたに違いない。その楽曲も去ることながらライブが凄まじい!…らしい!恥ずかしながら未だライブを見たことがないので今年中には参戦したい。…と要らんこと書いてもうたが、とにかくオレが思うこのバンドのよさはそのスピードとメロディ。聴き出したら最後、自然とテンションがあがるのであろう、気が付いたら全2曲のこのミニを延々10回ぐらいリピートしてしまう。

現在も精力的に活動中であり、ファン待望の1stが発売間近。
ボーカルが新メンバーになっているためNEWアルバムではその点も見所であり非常に楽しみだ。




CATAPLEXY / ...Lunar Eclipse,Chaos to the Ruin...

Full-length,Bloodbath Records
2008

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大阪産。1st。

Sadis Gordinn氏、
The Final Slaghter氏、Venomous Lycanthrope氏、新メンバーのM.Curselord氏の4人組ブラック。

一聴して「Fields of the Unlight」とは違う、更なる進化を遂げた破壊力に満ちたアルバムと分かる。新生CATAPLEXYによるアルバムとでも言おうか。まず一番の違いとして挙げられるのがその迫力。ブルータルブラックとまではいかないがかなりの音圧になっており、1曲目からスゴイことになっている。厚みの加わったチリチリギターは相変わらずの妖艶+焦燥感メロディアスな高速リフを奏で曲の主体となっているものの、今作ではそこにより一層パワフルにズシズシ響くベース&その乾燥しきった音から一転して重みの増した破壊力満載かつアルバム全体の迫力の礎となっているドラムによりギターが後ろに下がっているように感じる。…というよりも全てのバランスがとれていると言った方が正しい。BEASTCRAFTやDARKENED NOCTURN SLAUGHTERCULTあたりを彷彿とさせる。あれを足して前作で割って隠し味として1/100のSETHERIALと同じく1/100のFUNERAL MISTあたりを加えたカンジ。わかりづらい例え。気にしない。
それらに残虐性極まりないボーカルが加わる。その姿さながらにまるでがなりと同時に吐血しているような叫び。冷酷ながらにして灼熱の炎の如きボーカルはブラックの王道たるスタイルのがなり。王道スタイルながらも、うまく言えないが独特のその声が曲と非常にマッチしている。後半に差し掛かるにつれ、尚更テンションも上がり楽曲もドラマチックさをどこかに携えながら突き進む!

買い逃すべからず。




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