BEHELAL / Metamorphosis

Full-length, Sempiternal Productions
2007


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ギリシャ産。1st。

Daemon Nosferius氏とDaemon Lethaemon氏によるオカルト/サタニックブラック。

インストから得も知れぬ雰囲気を醸し出しているこのアルバム、黒魔術やらなにやらの儀式を思わすまさにオカルトな1枚。
もう無茶苦茶かっこよくスゲエ!!!…というワケでもないのに「なぜかくせになる」というか、不細工のパンチラなのにど〜〜〜しても何度も見てしまう男のサガ…そんなカンジ。アホか。とにかくかなり特徴的なこのアルバム、乾ききったスタタタタタタ…というブラストにのせて疾走する様は普通のメロブラ、しかし時にシンフォのように荘厳なKey+妖しすぎるドマイナー旋律のアルペジオなどによりまさにオカルト黒魔術ワルプルギスの夜。クリーンボイスを入れたり、デス声で重く沈めたり、それがツインになったりと多彩。であるその真価が発揮されるのは3曲目から!
哀愁泣きギター&切ないKeyのシナジー効果により響き渡るその旋律はもう悶絶必死の失禁もので素晴らしいの一言。そのオカルト面だけでなく曲の構成・展開も非常にハイレベルで聴き手を常に安心させない(イイ意味で)というか飽きさせることのない先の読めない特徴的なその展開に気がつけばあっという間にアルバム全11曲が終了していることだろう。オカルト/サタニックにホラーテイストをところどころに散りばめミドルに妖しくドラマチックに盛り上げての大絶叫ブラスト疾走へとつづく567曲目あたりの曲展開はこのアルバムの一番の山場。特に7曲目はヤバすぎるので是非聴いていただきたい。

久々にきた名盤。マスト。




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