ANTAEUS / De Principii Evangelikum

Full-length, Osmose Productions
2002


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フランス産。2nd。

AOSOTH、TENEBRARE、TEMPLE OF BAAL、DEVIANTのMkM氏+AOSOTH、AES DANAのSet氏+ETERNAL MAJESTY、AOSOTH等のThorgon氏+同Sagoth氏+Yov氏によるブラック。

破壊に冒涜といった単語がこれほど似合うバンドもそうはいないだろう、それほどのブルータル/ファストブラック。ジャリジャリのRawなギターが所狭しと吹き荒れゴリゴリのベースが地の底で蟲のように蠢き、恐れを知らぬ低音のがなりボーカルが乗る!そして一番の特徴はドラムであることは疑いの余地がなく、とにかくブルータルすぎてカッコよし。曲の構成要素その他諸々全てを荒々しい何かに変えながら爆裂突進する。その音圧と迫力はとても太くデカく、一見デステイストではあるがそれが薄くデス/ブラックがニガテなオレが普通に聴けてしまうあたりから見てもブラック色のほうが濃く、よってブラック/デス/ブラック的カンジ。7曲目あたりはベタ過ぎるデステイストでこっ恥ずかしく萎えるが、他SEも効果的に使用している点もポイント。

スガガガガガッッ!!!という削岩機ドラムを体感せよ!
オススメ!つうか必聴か。





ANTAEUS / Blood Libels

Full-length, Norma Evangelium Diaboli
September 6th, 2006


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フランス産。3rd。

2ndより全てがレベルアップしている。
の一言で全部片付いてしまう脅威の一枚。

全てにおいて一層洗練されている。そして通常この手のバンドで「曲が洗練されている」と表現されると得てしてそれはイコール「パワーダウン」をも意味していることが多いが、この3rdは洗練されつつもダウンどころかクソアップしている。その点が本当に驚き。

↑の2ndの要素各々を1.2掛けしてドラムだけ1.5掛けしたそんなイメージ。展開もメリハリが利いていて退屈せず、ダレず、緩急があってとてもイイ。あえて欠点をいうならば(あくまで個人的ではあるが)ギターの音がクリーンになってるあたりが若干の不満?なぐらいか。

尋常でないブラックがここにある。




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